僕も1年間いた世界。塾・予備校の世界。
夢を与え、叶えさせる。ソリューションを提供する業界。ではあるけれど、問題もほんとに多く抱えた業界。今回はそんな問題を僕の経験をもとに話していきたいと思う。
ちなみに僕の社会人経験はこんな感じ。10年のうち9年間は大企業(サービス業とゼネコン)の管理・経営企画部門に勤務、1年間は大手進学塾の校舎長として勤務。転職は2回。
【塾の問題点】1、2回の面接・模擬授業で「先生」になってしまう大学生たち
これはどんな大手塾も抱える問題だ。
結構な金額をもらって教育を提供しているはずの大手塾の実態。それは、さっきまで大学生だった子を「先生」と紹介し、授業を行うなんちゃって教育機関。
まあ塾のビジネスモデル的にしょうがない面はある(講師育成にそんなにお金をかけられない)。また、このあとで話すカリスマ講師を売りにした大手予備校との差別化のためにも気軽に話せる「先生」を売りにする大手塾のやりたいことは理解できる。だけど…みなさんはどう思いますかね?よく考えて。
東京や地方中核都市では名門大学の学生を採用し、「先生」として売り出す教育機関。全ての事項はマニュアル化されてはいるものの、講師の質はバラバラ。良い校舎、良い講師にあたればラッキーだけどハズレをひく可能性の方が高い。僕は大手進学塾で校舎長をしていたとき親御さんから毎月大金をもらうのがつらかった。だって、そんな大金をもらえるほどのサービスを提供できていないことをわかっていたから。だから僕は贖罪ではないけれどせめてもの思いで講師の採用には徹底的にこだわった。まあこだわりすぎて本部と喧嘩してやめたんだけど。
塾が大学生を「先生」として生徒につける価値は理解できる。年が近く話しやすい名門大学の学生の話は最新の受験感覚を身につけるという意味では役立つだろう。だけど、はたして大金(年間100万円以上)を払うほどの価値だろうか。いやこの際だからもっとはっきり言ってしまおう。100万円以上の価値は絶対にない。東大・慶應・早稲田・九大・医学部…いろいろな名門大学の学生を講師として採用したが、そもそもその学生が生まれながらの能力が高かったり、めちゃくちゃ勉強をする学生だったり…塾に来る受験生に語れること・教えられることはほとんどなかった。どんなに講師採用を厳選してもだ。
なので僕は正直、塾の存在意義がわからなくなった。特に名門校・医学部志望の受験生にとっての(偏差値60未満の大学でよければ塾の効用はある。だってそのあたりの大学を目指す受験生はそもそも家で勉強しないから。塾で強制的に勉強させることに価値はある)。
【予備校の問題点】カリスマ講師の映像授業で点数は取れるようにならない
じゃあ予備校に行けばいいんだねって思ったそこのあなた。いや、違います。予備校にも問題があります。場合によっては塾よりも果てしなく大きな問題が。
まずは僕の経験談を話そう。僕は高三のとき英語だけ地元の予備校に通っていた。ほぼ1年間。そこで2浪のめちゃくちゃかわいい受験生の先輩と出会った。予備校で取った英語の授業が一緒で2浪目だからといろいろ予備校のことを教えてくれて仲良くなったのだ。でも夏休みくらいに、あーこの先輩は第一志望にも第二志望にも合格できないだろうなと思ってしまった。なぜか?それは、先輩は完全に予備校・予備校講師の評論家になってしまっていたから。英語はここの何先生がいい、数学は違う予備校の何先生がいい、果ては予備校の歴史まで。謎の関心を先輩は持っていた。そんなことを覚える暇があったら日本史の年代でも覚えればいいのに。なので夏休みあたりから僕は先輩と距離をとるようになった。
あなたの周りにはこんな受験生、浪人生はいないだろうか?もしいるなら悪いことは言わない。高校生だった頃の僕のように距離をとった方がいいよ。たとえその人がどんなにかわいかったり、かっこよかったりしたとしてもね。
話を戻そう。なんで僕の知り合いの先輩の学力が全然上がらなかったかわかる人はいますか?ちなみに先輩はメインの予備校以外に他の予備校の授業も取っていて、有名講師の授業をたくさん受けていました。予備校の授業を受けたことのある人ならわかると思うけど高校の先生の授業より圧倒的に面白いよね。だけど先輩の学力は上がらなかった。
答えは…問題演習、過去問演習を先輩は全然していなかったから。先輩は面白い授業を受けて「面白かった」で終わってた。これ、テレビや映画を見て面白かったというのと何ら変わらないよ、やってること。予備校の授業をペースメーカーとして使うのならいざ知らず、ほとんど娯楽として予備校の授業を受けているのではそりゃ浪人重なっちゃう。学力もいっこうに向上しない。
受験勉強できつい思い、つらい思いをしていない受験生。きっとあなたの受験勉強は大いに間違ってます。早く気づいてください。
塾も予備校もダメならどうやって受験勉強すればいい?
ではどうやって効率的な受験勉強をすればいい?塾はダメ、予備校もダメなら。
手前味噌で大変申し訳ないのだが、オンラインスクールしかないと僕は考えている。おいおいアサミもポジショントークかと思ったそこの君、ちょっと落ち着いて聞いてほしい。なんでオンラインスクールしかおすすめできないのかちゃんと説明する。
ちなみに質問だが、あなたは何時に受験勉強をしていますか?「夜」ではないだろうか。それはそうだ。だって朝昼は高校に行っているもんね。さて、夜である。きっと疲れているはずだ。特に地方の進学校に通っている子は。地方進学校特有の全員参加の補習、部活奨励、九州の高校生は朝課外まで。くたくたになって高校をあとにし、塾や予備校で勉強する。僕も経験したからわかる。予備校に向かう電車の中、少しでも体力回復しようと短時間睡眠してるよね。ほんとうに高校生は大変だ。でも予備校の問題点でも話した通り、予備校の授業をただ受けただけではなんの意味もないんだ。偏差値はまったく上がらない。偏差値を上げるためには、最低でも授業を受けて1週間以内には予備校で学んだ範囲の復習、そして問題演習をこなさないといけない。これをしなければ予備校でせっかく眠い目をこすりながら学んだことはすべて無に帰ってしまう。だけど、こんなに大切な復習、該当部分の問題演習をやっている受験生がいかに少ないことか。
このことはデータが裏付ける。
予備校利用者の第一志望合格率、あなたは知っていますか?
10パーセントです。壊滅的な数字だと感じるのは僕だけでしょうか。ちなみにこの10パーセントの合格率のためにほとんどの受験生の親は100万円以上を予備校に払っている。まさに狂気の沙汰だ。情弱と言われてもしょうがない。
そしてさらによく考えてもらいたい。親の負担はお金だけではない。予備校までの送迎、夜遅くの夕食準備、お風呂、洗濯などなど。受験は家族みんなで協力しないと乗り越えられないではないけれどまあ現実はそうなってしまっている。
この家族みんなを大変にする問題をどう解決すればいいだろう?
その答えが、オンラインスクールである。というか受験においてこれほど効率的な選択肢はおよそない。
もちろん僕は学校という環境の大切さは理解する。なのでよっぽど意志の強い受験生以外に宅浪はおすすめしない。高校や予備校、塾等で同じ目標をもつ仲間と交流することはモチベーションを保つ上で非常に大切だ。でも、現役生はそもそも1日のほとんどを高校の仲間と過ごしているはずだ。これにさらに予備校を付け加えるのは…さすがにいらないのではないだろうか。何より通学の時間が勿体無い。塾・予備校に通う1時間をオンラインスクールの講義視聴にあててみてはどうだろうか。
さらにオンラインスクールはどんなに早く進めても問題ない。やる気Maxのときに集中的に授業を受け、受験範囲を終わらせてしまうことだって可能だ。さっさとインプットを終わらせ、心置きなく問題演習、過去問演習をすればいいのである。
もし僕が今の時代に高校生に戻ったとしたら確実にオンラインスクールをフル活用している。そして京大に行っている(つい自分への過剰な自信が表れてしまった。忘れてくれ。でもこれを読んでいるあなたなら東大でも京大でも合格可能なはずだ)。
ぜひ時間を大切にしてほしい。時間とはあなたの生命そのものだ。今のあなたの時間は将来いくらお金を払っても戻ってこない。
受験勉強なんて正直くだらない。もっと高校生活を楽しんでくれ。
そうは言っても、あなたには名門大学に行って将来の選択肢を増やしてほしいとも思う。そのために僕ができること、それは良質なオンラインスクールの提供だ。
日本史にそんなに時間をかけないでほしい。日本史の得点が合否を決める名門大学はない。合否を決める科目は、英語・数学・国語だ。しっかり優先順位をつけ、タイムマネジメントをして受験勉強をしてほしい。こんなこと(優先順位・タイムマネジメント)を考えて受験勉強をしている受験生なんかほとんどいない。だからあなたがこのように受験勉強をすれば必ず周りに差をつけられる。
時間を味方にして受験勉強していこう。そうすればすぐにあなたは周りよりも抜きん出た存在になれる。僕が保証する。
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